Common Lisp by Guy Steele, Jr

最小でエレガントなSchemeを米国MITの修士時代に作り,最強のCommon Lispのとりまとめをおこなった,著者のGuy Steele, Jrはすごい人.言語システムが実装される前に,この電話帳のような言語定義書を書いた.仕様書を元に作られた,最も早い実装の一つが,我が国で作られたKyoto Common Lispで,湯淺太一先生,萩谷昌巳先生らによる.その早さに当時,米国Lispコミュニティは驚嘆した.この本,一冊があればCommon Lispは事足りてしまうというすごい本.言語の定義であり,マニュアルである.計算機科学の最初の電話帳本かもしれない,厚い本.著者は,Java言語の定義本の著者でもある.

Common LISP, Second Edition: The Language (HP Technologies)

Common LISP, Second Edition: The Language (HP Technologies)