東野圭吾の「容疑者xの献身」
東野圭吾の「容疑者xの献身」を読み終わったところ。映画版を飛行機,DVD,テレビ等で何度も観たことがあるのですが,原作版も読みたくなって,時間が掛かってしまいましたがやっと読み終わりました。映画は,原作にほぼ忠実に作られていたのですね。名脇役や,新エピソードの挿入も入ってはいましたが。直木賞受賞作。使われているメイントリックだけを取り出せば,古今東西の古典ミステリーを探せば出てくるような気がしなくもありませんが,その使われ方が斬新であり,魂を揺さぶるものがあります。映画版を何度観ても飽きないし,その後で原作を読んでも,ぐっとくるものがある。東野圭吾のパロディタッチのミステリーも大好きですが,シリアスものも素晴らしいと思います。この原作がハリウッドの映画会社に買われて,ハリウッド映画になっても全く驚きません。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/08/05
- メディア: 文庫
- 購入: 36人 クリック: 219回
- この商品を含むブログ (684件) を見る
原作の本文を読み終わった直後,奥付ページで発見しましたが,この内容は,最初は月刊「オール讀物」に連載されたのですね。毎月同じペースかわかりませんが,全部完成させてから公開するのでなく,部分的に公開していく。公開した部分は,基本的に直せない(単行本化のときに直せば直せるかもしれませんが)。文章は全体を書いて,何度も推敲を重ねることしかやったことがないので,作家がどうして,破綻を来さずそのようなことが出来るのか,私にはとってはとっても不思議に思えます。
映画版を何度か観たと冒頭で書きましたが,ラストシーンで毎回,涙してしまいます。国際線で観ていて,ラストシーンのときに客室乗務員が食事を持ってきて下さったことがあって,慌ててしまって,あたふたしたことを覚えています。主演の福山雅治の演技,素晴らしいと思いますが,彼の作詞・作曲による主題歌の「最愛」の出来も素晴らしいです。カラオケで歌ってみたところ,途中で声が詰まって歌えなかったほどです。何度か歌っているうちに慣れましたが。
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2009/03/18
- メディア: DVD
- 購入: 6人 クリック: 136回
- この商品を含むブログ (245件) を見る
- 出版社/メーカー: アミューズソフト
- 発売日: 2009/03/18
- メディア: Blu-ray
- 購入: 1人 クリック: 24回
- この商品を含むブログ (23件) を見る
- アーティスト: KOH+
- 出版社/メーカー: UNIVERSAL J(P)(M)
- 発売日: 2008/10/01
- メディア: CD
- 購入: 4人 クリック: 33回
- この商品を含むブログ (60件) を見る