ドック・ワトソンのブラック・マウンテン・ラグ,ディープ・リバー・ブルース

 私はこれまで30年近くコンピュータ技術の勉強をし,研究・教育をしているが,時に,コンピュータ技術は本当に人々を豊かにしているのか?と考えることがある.例えば,コンピュータ技術が大して進んでいない時代に,人類は(正確には米国は),人間を月に送り,帰還させている.しかも何度も.つまり,大したコンピュータ技術を必要とせずに,偉業と言うしかないことを成し得ている.

 そんな私でも,コンピュータ技術の発達に心底ありがたみを実感することがある.涙が溢れるほどに.それは,コンピュータ,インターネットがなければ,一生見ることはできなかったであろう情報に接することができた時である.DVDで入手できるというか,そちらがオリジナルということも多いが,DVD技術もコンピュータ技術の賜である.そして,日本のCD/DVDショップでは売っていないものを,容易に検索し,発注し,しばしば翌日か翌々日に届いてしまうのも同技術のおかげである.

 拙ブログ「ドック・ワトソン:アコースティックギターの歴史的人物」にドック・ワトソンを紹介したが,動くドック・ワトソンは見たことはなく,演奏と写真から,心のなかで描くしかなかった.今はそれが動画で見られる.私が心の中で涙してしまう動画.

 ドック・ワトソンが弾くブラック・マウンテン・ラグ.

 ディープ・リバー・ブルース