理系が取り組む問題,文系が取り組む問題

 理系は,まだ解かれていないが,自分では解ける問題を探して解こうと頑張る.解けると業績となる.解けそうにない問題には,取り組まないか,サイドワークとしてときどき考える.

 理系の中でも,理学系は,真の解をもつ問題に取り組む.工学系は,真の解を持ちそうにない,もしくは,たどり着けそうもなくても,有用性があり,実用解がありそうな問題にまで範囲を拡げて取り組む.そして,実用解が見つかればよしとする.

 文系は,解ける問題は長い歴史の間にほとんど解かれ尽くされていて,解かれていないが解ける問題はあまり残っていない.解けないことを知りつつも,問題に取り組み,解けなくても,合理的な説明,すなわち,多くの人を納得させることが出来る説明ができる「案」,「解釈」を作り出す.