ビッグデータに関する報告書公開

一年数ヶ月をかけて情報処理推進機構IPA経産省所管)の「くらしと経済の基盤としてのITを考える研究会」の活動をして参りました。IT技術が日々の暮らしと経済に深く浸透していく方向性について,その利便性と注意すべき事柄について多角的に調査・議論し,その成果を報告書としてまとめ,昨日3月30日にIPAから公開されました。タイトルは「つながるITがもたらす豊かなくらしと経済〜ビッグデータの価値と信頼〜」,全158ページ。

第一回会合は2010年12月。議論を始めた当初は,「くらしと経済の基盤としてのIT」が浸透しつつあるのは明らかな現象で,それをどうまとめていくか模索しましたが,そのうちに「ビッグデータ」なる言葉がIT業界を席巻し始め,報道や解説が雑誌や本に数多く登場するようになりました。そんな状況の中で,IPAの研究会としての存在意義,オリジナリティのある報告書を纏めることに務めました。研究会委員がバラエティに富んでいることもあり,多角性に富んだ報告書になっていると思います。

私が私が担当したのは第一章で,ビッグデータの背景と意義について論じたもの。下記のような構成です。

1. ビッグデータの背景と意義
1.1 大規模データを元にしたネットワークサービスの出現
1.2 ビッグデータ処理の嚆矢としてのGoogle
1.3 ビッグデータ処理の嚆矢としてのAmazon
1.4 ビッグデータについての相乗効果
1.5 さまざまなビッグデータ

プレス発表ページ

報告書ページ

デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術 領域アーカイブ

私が領域アドバイザーとしてお手伝いさせて頂いた,科学技術振興機構JST文部科学省所管)のCREST/さきがけ領域「デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術」 領域が本日(2012-03-31)を持って終了します。

足かけ8年にわたって情報メディア系の研究者の皆様と交流し,今後も交友していけるであろうことを嬉しく思っています。アーカイブサイトが下記に作られたとのこと。上の段,左から4つめに私の写真があります。

CREST/さきがけ:デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術 領域アーカイブ

夏木マリさんの好演 in 「カーネーション」

NHK朝ドラ「カーネーション」でまさかの主演交替のバトンを受けた,夏木マリさん,プレッシャーをはねのけ,見事な演技だったと思います。私は子供の時に夏木マリさんを歌手として見て,長らくそのイメージが強かったのですが,今や立派な本格派女優に成長していました。Wikipedia「夏木マリ」で見てみたら,女優としてのキャリアを沢山積み上げていたのですね。

そして今ひとつ驚いたのは,おそらく日本で最も多作なパーカショニストの一人,斎藤ノヴさんの奥様になられたとのこと。斎藤ノヴさん出演の音楽作品は,音や映像で沢山観ています。

最終回

本日放映の,NHK朝ドラ「カーネーション」の最終回を今夕,ビデオで見ました。今までにない,斬新な最終回の脚本,演出だと思います。特に素晴らしいと思ったのが,主人公・糸子(夏木マリ)の写真。静止しているにもかかわらず,すごい存在感を発揮しています。カメラマンと被写体,そして監督・演出家の名コラボと思いました。