木村まり，加藤友之らによる作品「Eigenspace」

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つい昨日，10月9日にニューヨークで開催された「New York Electronic Art Festival」で演じられたヴァイオリン演奏とCG映像です．ヴァイオリニストが木村まり，映像作家が加藤友之．このCG映像は予め作られた「静的」なものではありません．ヴァイオリニストが弓を持つ手に3次元センサーを付け，それで音と映像をリアルタイムで制御して，このパフォーマンスでしか見聞きできない音と映像を「動的」に作り出しています．この制御技術はフランスIRCAM（国立音響音楽研究所）研究者によるもの．

このヴァイオリニストと映像作家は私の知り合いなのですが，つい最近，私がFacebook上で二人を互いに紹介しました．会ったこともないのに意気投合したようで，Facebook上で構想を練り合い，この演奏の数日前まで直接会うことなしにここまで辿り着きました．

演奏の冒頭，ヴァイオリンの波形を可視化している映像から始まります．この作品のテーマは［波」．波と言えば，我が国はつい先頃，歴史的な津波を体験しました．その経験がこの中にも練り込まれています．私が彼らに送ったコメントを下記に掲載します．

I sincerely congratulate a fortunate encounter of the very creative musician, image creator, and IT technicians. All the things are very inventive and imaginative. The most impressive thing for me is the maturity of the creators; I feel their abundant experiences to get there, from their sounds and images. Both sounds and images are "hi-tech", but I feel human soul, cry and pray from this performance.