T社の新型パソコン2機種

 私のところにパソコンメーカT社の面白い営業マンが来る.いつもアポなし.あとから人づてに聞いたが,わざわざ,つくばエクスプレスとバスを乗り継いで来るらしい.会うたびに,よくアポなしで会えましたねとご本人に申し上げていたが,もしかしたら,空振りも沢山しているのかもしれない.
 新製品がもうすぐ出るので,情報でたらすぐ持ってきますねと仰っていたが,いらした直近の日には私には会えなかった(アポなしだし).そのセールスマン,代わりに,当研究室の女性スタッフに30分くらいかけて,私に伝えてくださいと,新製品の売り込みをしていったらしい.

libretto W100

 せっかくですので,その商品の紹介を致しましょう.結構面白い商品なので.まずはlibretto W100.
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 メーカーホームページ
 これが面白いのは,キーボードがディスプレィになっている.分かりやすく言うと,Nintendo DSを大きくして,ノートPCにした感じ.二つめのキーボードはディスプレィにもなるし,2画面表示としても可能.原理的にキーボードのレイアウトは自在に変えられる.上記ページには,キーボードの真ん中に,画面がはめ込まれている.縦置きに立てると,本のようになる.持っているととネタにはなりますね.キーボードはディスプレィ上に打たないといけないので,iPadと同じで,打ちにくいと思われる.ただしキーボードレイアウトの工夫で,打ちやすくすることは可能かもしれない.OSはWindows 7

dynabook AZ

 これ,内部コードではクラウドPCと呼ばれていたらしい.
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 OSはアンドロイド.CPUが何とNVIDIA製のTegra,二次記憶がフラッシュメモリ16GB.メモリ512MB,ディスプレィ10.1ワイドLED液晶,無線LAN802.11b/g/n, 重量870グラム.定価が,上記のように,本日(7月13日)価格で44,700円.内容的にはスマーフォンで,大きなディスプレィとキーボードを付けた感じ.オフィスソフトはどうするのかと思ったら,Documents To Go (Basic Edition)というものをブンドル.かな漢字変換はFSKAREN(私は初耳).自前の二次記憶にはおそらくデータを置かず,LAN/インターネット使用を前提としているところが「クラウドPC」的.値段が非常に安いところも特徴的.Webブラウザを使ったサービス利用と,アンドロイド上のソフトが充実することが期待できれば,ノートPCとしては非常に安価.
 私がクラウドコンピューティン関連の講演をするときに,クラウドはサーバ側だけの変革だけでなく,クライアントにも変革をもたらしつつあると述べているが,その裏付けとなる機種.
 このスペック,この価格で利益を出すのだから,すごいことである.iPodクラシック2台分の値段でノートPCが変える時代なのだ.