直火型エスプレッソメーカ、始めました

 私はカプチーノのファンである。毎朝、コーヒーをコーヒーメーカーで作り、ミルクをミルクパンで温めて、回転型のクリームメーカで作っていた。
 カプチーノは本来は、エスプレッソで作るものである。最近急に、まともなエスプレッソで作ったカプチーノが飲みたくなり、エスプレッソを淹れる道具を探すことにした。
 おそらく一番良いのは、エスプレッソを作れるコーヒーメーカを購入することであろうが、コーヒーメーカが2個になると、キッチンが狭くなる。お値段も、ちと高い。そこで、直火型のエスプレッソメーカを購入することにした。お店を見歩いてみたところ、よく置いてあるのは、ビアレッティ型の「モカ・エクスプレス」。しかしこれは、アルミ合金製で、アルミ製の料理道具はちょっと不安。
 ネットをいろいろと見ているうちに、ステンレス製のものを発見。イルサ社の「イルサ」と「オムニア」。イルサは定評ある機種のようで、1, 3, 6, 10杯用。オムニアは2009年に出たばかりの新機種で、2, 4杯。デザインもよさそうなので、どちらかを選ぶことにした。
 悩んだのは何杯の機種を選ぶかだ。コーヒーメーカは、作る分量を最大量として、量を自在に選ぶことができるが、直火型エスプレッソメーカは、構造上、指定された杯数しか作れない。ただし上記の2機種は、半分の量をつくるための、アタッチメントが付加されている。
 我が家では毎朝、大きめのマグカップ2杯と普通カップ1杯を作りたい。そのためには、何杯ものエスプレッソメーカを買えばよいのか大いに迷った。エスプレッソメーカで1杯はわずか50cc。5日間くらい考え続け、結局選んだのは、オムニアの4杯もの。結果的にこの選択はまずまず正解だったようである。

 通信販売で、エスプレッソ用のコーヒー豆も一緒に購入。挽き方は、細挽きであった。作ってみると問題発覚。細挽きの粉状のコーヒー豆がエスプレッソに混入される。ちょっと考えて解決策を思いついた。エスプレッソ用のコーヒー豆を8分いれ、残り2分を中挽きのコーヒー豆をのせて、それをフィルタ替わりにつかうのだ。(直火型は下から上の方向に、圧力のかかった湯がコーヒー豆を通過する)これで、粉が混入される問題はほぼ解決。

 もう一つ問題がある。買って、飲んでわかったが、コーヒー専門店のようなエスプレッソの味がでていない。あのコーヒ豆の芯から搾り出すような、粘りっこい味。あの味が欲しかったのだが。これは、スチームで圧力を掛けるのではない、直火型エスプレッソメーカの構造による、根本的な問題のようである。コーヒー豆に掛ける圧力がちょっと低めのようなのだ。何か解決する方法はないかと考察中であるが、安全性も考えると、なかなか難しい。