日本は筑波から作られたという話

 筑波に住んで約四半世紀にもなるのだが、不覚にも今まで知らず、今日始めて知ったことがある。由緒ある記録によれば、日本は筑波から作られたという話。

 由緒ある記録とは古事記。日本は「いざなぎのみこと」と「いざなぎのみこと」という二人の神様が作ったとはどこかで聞いたことがあった。ちなみに漢字で書くと伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなぎのみこと)。難しい字だよね。

 神代の昔、伊弉諾尊伊弉冉尊が「天の浮橋」(あめのうきはし)に立ち、手にした鉾の先から滴を垂らすと、それが日本の国になったと古事記に記されているとのこと。「天の浮橋」がどこにあるか? 何と筑波山の山頂。筑波山は、男体山(標高871メートル)と女体山(標高877メートル)の2連峰からなるが、高い方の女体山の山頂にあるという。

 下記の産経新聞の記事によれば、男体山と女体山の2つの峰から成る筑波山は、その姿から「いざなぎ、いざなみ両神」として仰がれており、天浮橋が祀られるようになったらしい。

http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/ibaraki/090421/ibr0904210320000-n1.htm

 筑波山の天浮橋がいつ建立されたかは不明だが、橋の欄干にあった擬宝珠(ぎぼし)に「元禄十五年」(1702年)の文字があり、300年以上前から存在していたとみられる。

 架け替え前の天浮橋は昭和31年5月に建立。見晴らしの良さから、多くの登山客や遠足の児童らが記念写真を撮影する名所となっていた。しかし、老朽化のため56年には立ち入りを禁止するさくが張られた。

 偶然にも昭和56年は私が筑波大に入学し、生まれて初めて筑波山に登った年。

 その天の浮橋が、昨年(平成19年)に再建立されたとのこと。その様子をつくば市観光協会ページより引用:


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