紅白歌合戦2009雑感

その前にレコード大賞(12月30日)について

 紅白が19:15-23:15の約4時間というのは長いよね.昔は、19:00-20:45くらいがレコード大賞。そして、出演者がNHKホールに急いで移動し、21:00からレコード大賞紅白歌合戦の中でも、レコード大賞受賞者が、受賞おめでとうございますと紹介されていた。昔(30年くらい前かな)は、誰がレコード大賞か、新人賞か、そして、勝つのは白組か赤組か、大人も子供も、真剣に議論していたよね。正月に親戚が集まった時も、レコード大賞と紅白の様子を語り合っていた。昭和の古き良き時代だ.

 今は前日の30日にレコード大賞紅白歌合戦の時間拡大の影響を受けたのかな.受賞は2年連続でExile。我家のテレビには「嵐」ばかり映っているが、全国民的人気&エンターテイメントの総合品質だと今はExileなのかな。ボーカル二人のうまさに加えて、あれだけの人数をよくマネージメントできると関心。何をやるにしても「プロジェクトマネージメント」が必要になるんじゃないだろうか。最近、多人数グループがよく見られるようになってきたから、業界の「プロマネ」技術が発達した可能性がある。

 以下は、今回の紅白で、個人的に印象に残ったこと。

美川憲一小林幸子

 美川憲一小林幸子の二人は、相変わらず頑張り続けるよね。毎年見続けているわけではないのだが、美川のインド風導入は新しい路線のように見受けられた。ワールドミュージックに進出すれば、今後もネタ切れに陥らずに済むよね。

 小林幸子の「小林観音」は度肝を抜かれた。かなり究極的な演出。これで終わりにします、でも不思議ない感じ。

SMAPマイケル・ジャクソン特集

 故マイケル・ジャクソンの歌をバックに、ダンスだけであれだけのパフォーマンスを見せるのは大したもの。ジャニーズ軍団ののリーダー格を見せつけた感じ。持ち歌よりも、こちらの方が個人的には印象的だった。

スーザン・ボイル

 今年の紅白の、事前発表があった中での最大の目玉はスーザン・ボイルさんだったでしょう。ところが、我が家ではちょっとしたアクシデントが発生。スーザン・ボイルさんが歌い始めてすぐ、実家の母から電話。

母:久しぶりに○○(弟の名前)に電話したらさ、今いいところだから、電話切るよって、切っちゃうんだよ。何だろうね。
私:(私も今日はこれを楽しみにしてたんだよ。でも、久しぶりの老母からの電話を邪険にはできないし、と心の中で葛藤しつつ)スーザン・ボイルさんていう有名な人を見てるんだと思うよ。
母:誰それ?聞いた事ないよ。
私:Ummm、有名じゃないかもしれないけど、今は有名なんだよ。(短い時間では説明できない)こっちもそれ見るから、後で電話するよ。

 と、しどろもどろの応答が終わったときには、ボイルさんの歌は終わっていてショック。ビデオが撮れているはずだから、あとでゆっくりと見よっと。

アリス

 このところ毎年、アリスのボーカルの谷村新司堀内孝雄は、ソロで紅白に出場していた。特に堀内は今や演歌歌手のイメージが定着していたはず。久しぶりに「アリス」が見られて嬉しかった。私、中学時代からフォーク、ニューミュージックやっていました。アリスは「今はもう誰も」から。当時、よく仲間と唄いました。

矢沢永吉

 下記のように、スーザン・ボイルに対抗する国内アーティストが出場するとのニュースが流されていた。
紅白歌合戦:白組にサプライズゲスト スーザン・ボイルに対抗する「国内アーティスト」(毎日.jp2009/12/30)

 大みそかの「NHK紅白歌合戦」で、紅組の特別出場歌手として出演する英歌手のスーザン・ボイルさんに対抗して、「国内の大物アーティスト」が白組の特別出場歌手として出場することが30日、明らかになった。本番まで発表しないサプライズゲストとなる。

 NHKの井上啓輔制作統括チーフプロデューサーがリハーサル会場で発表。井上プロデューサーは「60回にふさわしい国内のアーティスト。NHKホールに来場し、歌を歌います。出番は午後9時以降、大変なサプライズになると思う」と語った。

 60回にふさわしい、国内アーティスト、NHKに来場して歌、大変なサプライズ、という条件を満たすアーティストといえば、予想ダントツ一位は矢沢永吉。二位は小田和正。予想を裏切らず、矢沢永吉が正解であった。

 これまでもNHKとの交渉はあったろうに、なぜ今回はOKしたか?

  • 紅白と自分の年齢が共に還暦60歳という区切りの歳。
  • スーザン・ボイルに対抗する応援団という位置づけは悪くない。

 今年、文字通りの「旬」であった「嵐」の直後という位置も、永ちゃんを担ぎ出すNHKプロデューサー、ぬかりがない。今回、最大視聴率がとれるのは、おそらく嵐のところ。その後に永ちゃんを持ってくれば、多くの人に見てもらえるし、瞬間最大視聴率をより増幅出来る可能性がある。

 と、結構楽しめた今回の紅白でした。