クラウド・コンピューティング社会の基盤に関する研究会報告書(案)

私が座長を務めさせて頂いたIPAの「クラウド・コンピューティング社会の基盤に関する研究会報告書(案)」が,パブリックコメント募集中となっています.

IPAページ
http://www.ipa.go.jp/about/pubcomme/201003/index.html

報告書(案)(PDFファイル,約4MB)
http://www.ipa.go.jp/about/pubcomme/201003/201003cloud.pdf

目次
1.研究会の狙いと総括
1.1 研究会の狙い
(1) クラウドとは
(2) クラウド化すべき理由
(3) クラウド化が難しい理由

1.2 総括

2.クラウドの成り立ちと現状について
2.1 クラウド出現の技術的背景
(1) 「あちら側」にあるコンピュータの利用
(2) サービス提供側の視点
(3) サービス利用側の視点

2.2 各国などにおけるクラウドを巡る状況
(1) 米国のサービスの現況
(2) 米国政府の取り組み
(3) 欧州における動向
(4) クラウドに対する国際的な取り組み
(5) わが国におけるクラウド・サービス提供企業の動向

2.3 クラウドを支える技術
(1) 分散処理・分散システムの技術
(2) 仮想化技術
(3) セキュリティ

3.クラウドの利用形態や産業・社会への浸透の具体的なイメージ
3.1 産業におけるSaaSの導入状況

3.2 利用企業のタイプごとに見たメリット・デメリット

3.3 クラウドの利用拡大における企業経営上の課題

3.4 企業内外のユーザ・カテゴリー別のクラウドに対する見方
(1) 想定されるユーザ・カテゴリー別の主なメリット
(2) 想定されるユーザ・カテゴリー別の主な懸念事項

3.5 クラウドを活用したセキュリティ対策の実現とセキュリティサービスの可能性

4.クラウドの導入事例とユーザ側の意識・懸念材料
4.1 導入事例
(1) 導入事例
(2) 導入事例の分類
(3) 総括(傾向分析)

4.2 クラウドアンケート調査結果報告
(1) アンケート調査の概要と実施方法
(2) 調査結果
(3) 所感

4.3 優位性
(1) 開発期間の短縮
(2) IT資源(ハードウェア・ソフトウェア)の非資産化
(3) IT費用の変動費
(4) システムの利用環境変化への自社対応が不要
(5) 運用・保守やセキュリティの「相対的優位性」
(6) 運用コスト(人材、スペース料など)が安価
(7) 試行利用の容易性

4.4 懸念材料
(1) 懸念事項が生じる主な要因
(2) クラウド環境のセキュリティに関連する懸念事項
(3) クラウド環境の信頼性に関連する懸念事項
(4) その他の懸念事項
(5) ユーザ企業における懸念事項まとめ

4.5 (補論)クラウド導入の視点
(1) クラウド導入に踏み切るか否かのきっかけ
(2) 対象となる業務、ユーザアカウント数に応じた考え方
(3) 使い勝手に関する視点

5.ユーザなどの各主体が重視すべきポイント
5.1 ユーザが重視すべきポイント
(1) ユーザの定義
(2) クラウド適用領域の判断
(3) 検討・導入手順
(4) 運用上の注意事項

5.2 ベンダが重視すべきポイント
(1) ベンダの定義
(2) ユーザからの期待

5.3 公的セクタが重視すべきポイント
(1) 公的セクタの「二つの役割」
(2) クラウドのユーザとしての公的セクタ
(3) 高信頼なクラウドの利用拡大に向けた支援などについて

6.今後のクラウドの進展に伴う検討課題
6.1 クラウドの利用拡大に伴う環境整備
(1) クラウド活用指針策定の必要性
(2) サービス選定のための情報公開制度

6.2 セキュリティ
(1) クラウドに対するセキュリティ上の脅威とインシデント事例
(2) クラウドのセキュリティに関する課題
(3) クラウドにかかわる関係者のセキュリティ対策のための役割

6.3 クラウドの今後の進展に関する技術的課題
(1) クラウドに対応したソフトウェア・エンジニアリング技術の開発
(2) クラウドに関する技術についての特許などの権利問題
(3) IPv4からIPv6への移行期(混在期)における課題
(4)クラウドにおける相互運用性
(5) 技術面からみたクラウドの今後の普及に関する展望
(6) クラウドにおいて活用されるソフトウェアについて

6.4 クラウドの構築とOSS
(1) クラウド構築におけるOSS適用拡大に向けたわが国の取組み
(2) 欧州におけるクラウド構築へのOSS活用に向けた取組み

6.5 クラウド利用の進展に伴い求められる人材とその育成
(1) クラウドが企業に与える影響
(2) クラウド時代に重要になるIT人材
(3) クラウド時代に活躍できる技術者になるために必要なこと
(4) クラウド時代の人材育成