言葉は通じないのに、心が通う、不思議な感覚

私は風呂から出て、ウサギ君はそろそろ庭に出て用を足したい気分じゃないかと、リビングの平テーブルの下を住処とする同君を見る。

じっとしているが、こちらの心の問いがわかったのか、立ち上がり、玄関に向かう。

ドアを開けてやると、外の気配を見ているが、くるっと回ってこちらに戻ってくる。

今日は行かないのかなと思ったら、私の足にキスをして出て行った。このキスは、戻ったら開けてねの合図。出ていく時にドアにキスをしたりもするのだが、くるっと回って、わざわざキスしに来てくれたのは始めて。

言葉は通じないのに、心が通う、不思議な感覚。そして感動をありがとう。

追記:

部屋に戻ってきて、このブログを書いていたら、私の真後ろでウサギがガリガリと壁をかじり始めた。「こらっ」と追い回して止めさせた。

壁をかじったり、コードをかじったりするときは、お腹が空いているとき。夜のエサをあげた。

そしてしばらくして気づいた。数ある壁のかじり場所の中で、わざわざおじさんの真後ろに来て、大きな音を立てて壁をかじる。そうか、パソコンに夢中のおじさんに、エサをちょうだいとメッセージを伝えるために、壁ガリガリをやったんだね。ウサギは吠えたり、鳴いたり、舌でぺろぺろとかできないから...と、また胸にジーンと来た。