文科省に送った「事業仕分け:グローバルCOE」へのコメント

Subject: 「事業仕分け」:事業番号3-52グローバルCOEに関する意見
To: suz-tak@mext.go.jp


前略


事業仕分け」:事業番号3-52グローバルCOEに関する意見をお送りします.


筑波大にはグローバルCOE,唯一つしかなくて,私はその拠点メンバーの一人です.来年度予算1/3削減との仕分け結果と聞きました.


グローバルCOE担当者は,個々の研究者の実績と情熱のみならず,大学の威信もかけ,申請にも,実施にも,限られた時間の中から精一杯時間を割いてやっています.同プログラムのルールに則り,我々はつい先頃,中間審査,実地審査を受けたばかりです.その審査のために膨大な時間とエネルギーを掛けて対応しました.審査員側の先生方も同様だと思います.グローバルCOEプログラム(およびその他の現行プログラム)を削減したいのなら,妥当なプロセスを踏んで削減審査をやって下さい.今回の「仕分け」は,極めて限られた時間,陣容のもとで行われており,妥当なプロセスを踏んでいるようには思われません.


  加藤和彦
  筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻 教授

P.S. 最初の厳しい審査をパスするために学長・副学長にも協力してもらってエネルギー集中,中間審査パスにもエネルギー集中,そのあげくに今回の仕分けですから,これまでの膨大な努力は一体何だったの?です.喩えて言えば,スポーツの試合やっていたら,途中で笛吹かれて,突然ルール変えられた感じ.