HACHI 約束の犬
久しぶりに動物ものの映画をDVDで見ました.
- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2010/01/27
- メディア: DVD
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まず,映像が美しい.時折挿入される犬目線の映像も斬新です.
リチャード・ギアの演技は,相変わらず素晴らしい.年齢相応の,彼にしか出せない持ち味を出しています.また,犬の「演技」,犬に「演技」をさせる技術も素晴らしい.
繰り返しバックで流される,哀調を帯びたピアノのメロディ.ストーリーは,奇をてらわず,ストレートでありながら,ボールを使った見事な伏線.私はボールが出てくる最後のシーンが一番,ジーンと来ました.(ネタばらしにならないよう,内容は書けませんが)
そして,明にではないけれど,随所で感じ取れる日本への淡々としたリスペクト.有り難いことです.ハリウッド映画の素晴らしい技術,そして名監督,名優陣によって,日本での物語がこのように映画作品となり,嬉しく思いました.
今は夏の終戦時期.この時期は,原爆投下や,終戦のころの話がマスコミで盛んに取り上げられます.そんな時期に偶然,米国製の,日本人の心の琴線に触れるような映画を観て,ちょっと複雑な気分です.
少し前の時代
映画の中で,(人間の方の)主人公のリチャード・ギアがパソコンで秋田犬のことを調べるシーンがあります.画面にNetscapeのマークが出ているような気がしました.映画では,現代よりも少し前位に時代設定をしてあるように思いました.それを見て思いましたが,現代よりも少し前の時代の再現って,以外と簡単でないですよね.Windows 95とか,当時のMacとか.ハリウッドでは,それらを保存・再現する専門の会社,部署があるのかもしれない.
Wikipediaより
Wikipedia「忠犬ハチ公」には興味深い記述がいくつもありました.
- 幾度となく、野犬狩りの危機にも陥ったが、近隣住民の配慮で免れた。
- 遺体は剥製にされ、国立科学博物館に保存されている。
- 主人の生前も死後も毎日のように渋谷駅に現れる本当の理由は、駅前の屋台の焼き鳥屋から貰えるエサが目当てだったという説がある。しかしそれは邪推である可能性が高い.その理由は:
- 屋台が出ない朝9時にも必ず駅に通っていた。
- 焼き鳥を貰えるようになったのは駅通いしていた9年間のうち、新聞で有名になった最後の2年間のみであった。それ以前は、駅員や焼き鳥屋、子供など駅周辺の人々から邪険に扱われており、時には暴力を受けるほどの虐めを受けていた。
- 二番目の飼い主の小林菊三郎からは大切に飼育されており、食事には牛肉を与えられ空腹になるということはなかった。
- 駅に到着すると、上野博士が出てくる改札口前に座っていた。
- 駅に行く途中、必ず旧上野邸に立ち寄り窓から中を覗いていた。
この実際の様子も胸をジーンとさせます.