経産省が「千本ノック」

12月3日朝日新聞朝刊一面「仕分け,新しい公共の芽」によると,経産省は「事業仕分け」を格闘技戦の世界ととらえ,「千本ノック」の特訓をしたという.それでも結論は「3分の1程度の予算縮減」と「予算計上の見送り」.記事は「鳩山首相の唱える「新しい公共」の荒削りな空間か」と結んでいる.

省庁はそれぞれに文化があっておもしろい.私が知る経産省文化は,やんちゃであり,暴れん坊であり,熱血漢であり,「風穴を開ける」というフレーズが好きな人達である.今回の「仕分け」は,多くの人が指摘するように,既にシナリオが描かれた,その場でいくら応対を頑張っても,結果は見えていたのかも知れない.にもかかわらず,千本ノックをやり,可能な限りの論陣を張った経産省の人達の心意気を私は買いたい.