北山修さんの生トーク拝聴そして対話

今日は,私の長年の夢の一つが叶いました.北山修きたやまおさむ)さんとお話すること.つくば市のカピオホールというところで講演会がありました.会場満席.「男女共同参画」をテーマにした,つくば市主催の講演ですが,ミュージシャン,精神科医,精神科学者という3つの顔がミックスした素晴らしい講演でした.

2011-12-03 12-34-01

講師:きたやま おさむ
講演:「心の葛藤を生きること」
主催:つくば市平成23年度 つくば男女共同参画会議,つくば男・女のつどい2011)

歌ったわけでありませんが,ライブ感覚に溢れた,話芸と言っても良いレベルの,プロのトーク.心とは何か,葛藤とは何かという,語るに難しいと思われる話を,一般聴衆向けにわかりやすく語って下さいました.また,男と女の心の違いは,生まれつきなのか,生後できるものなのか?とか.講演内容をノートに記録しました.教わったことを,時間があるときに稿を改めて紹介してみたいと思います.

男と女の心の違いの話は一般講演で初めて話したそうで,聴衆の反応を見ながら,この説明はいいみたいとご自身でも納得されているようでした.つまり,この講演の特に後半は,「男女共同参画」のために用意してくださった,「ワンタイムパフォーマンス」だったのですね(今後もネタに使うと思われますが).北山さん,ありがとう.

私は,小学校高学年から今日に到るまでずっとフォークソングファンです.「お前はフォーク・クルセダーズか?」とずっと言われ続けて来ました.中学の時の先生が私に高石ともやとナターシャセブンを「注入」してくれたのですが,北山修さんは,長らく,ナターシャと付き合いを持っています.自切俳人という芸名で深夜放送オールナイトニッポンをやりましたが,その時代,自切俳人とヒューマンズーというバンド名でアルバムも発売しています.

自切俳人のゴールデン・アルバム

自切俳人のゴールデン・アルバム

また,宵々山コンサートや,いこまいか,というライブアルバムもナターシャと一緒に発表しています.北山さんがそれらで発表した音楽を,今日に至るまでずっと聴き続け,大学時代のサークル「筑波フォーク村」では,ステージで沢山演奏もしました.同姓同名のミュージシャン,故 加藤和彦さんはもちろんのこと,北山修さんも,私の青春,いや,人生と共にあったのです.

今日の講演会の最後,北山さんは20分ものQ&Aタイムを用意して下さいました.司会者曰く,名前を名乗ってから質問をどうぞ.このタイミングを逃すと,一生,対話する機会はないかもしれない,私は思い切って大きく手を挙げ,幸運にも司会者に当ててもらいました(挙手された方は何人もいらっしゃいました).「今日の冒頭,トラウマの話をなさいましたが,私にとっては北山さん,あなた自体がトラウマです(「心の傷」ではないのだけど,ウケ狙いね^^).私の名は,加藤和彦です.(会場全体でどっとウケました)...このあとの内容はまたの機会に.

さすがに北山さんに向かって,私の名を告げるときは,胸が高鳴り,心拍数が上がりました.ずっと(40年来)夢見てきたことですから.

私の喋りが,いつもの講義あるいは学会での喋り方っぽかったせいか,北山さんの答えの冒頭は「もしかして同業者ですか?」.私曰く「分野はちょっと違う同業者です」.(北山さんは昨年3月に九州大学教授を定年退官)

公演直後,主催側スタッフの一人に名刺を渡して,一言挨拶したいと言っている人がいると北山さんに伝えてくださいとお願いしてみました.スタッフの方は,奥に入って聞いて下さったようですが,残念ながら,次の講演のためにもう車で会場を後にされたとのこと.

ああ良かった,質問しておいて.会場の皆さんにまで聞かれてしまう羽目になりましたが,北山さんとお話できましたから.北山さん,私の夢を叶えてくれてありがとう.

そして北山さん,あるいは北山さんと連絡が付くどなたか,もし良かったら,連絡下さーい.(フジテレビの菊池プロデューサの時に成功したので,また挑戦^^)