日野皓正ライブ featuring 日野”JINO”賢二 at シャトーカミヤ

シャトーカミヤは，茨城県牛久市にあるワイン醸造施設．通称「牛久シャトー」．事務室（現・本館）など3棟の建物が日本国の重要文化財に指定されています．3月の震災で被害を受け，修復中．

毎年この時期，日野皓正の野外コンサートが敷地内で行われます．入場料2千円，そのうち千円は商品券で，会場で飲食物が買えるという格安．今年は9月24日に開催されました．毎年，チケット売り出し日に，半日電話をかけ続けてチケットを取ります．

日野皓正のレギュラーカルテット（トランペット，ピアノ，ウッドベース）に，息子の日野賢二（エレキベース）が加わった構成．ツインベースのライブは初めて見ました．

日野賢二のエレキベーステクニックは素晴らしいです．私，2年半程前に，土浦の楽器店のインストアライブで初めて，彼の演奏を聞きました．彼も協力して開発されたというV-BASSというエフェクタの販促イベント．その時に初めて彼のことを知りました．

日野皓正の息子とは知らなかった．わずか1-2曲の演奏．しかしその時に間近で生で見て，直観しました．音楽が体中から溢れるように流れ出てくる．そして，素晴らしいテクニック．ベースが体の一部のよう．時にギターのようにも弾く．新技術への取り組みも，超意欲的．しかもしっかりと自分のモノにしている．

私，ベーシストは好きで，結構聞いていますが，おそらく彼は，我が国で活躍するエレキベーシストの中でone of bestのプレイヤーです．

日野賢二はずっとアメリカ育ち，9年程前に日本に来たとのこと．4ビートジャズを普段はやらないので，まさか一緒にプレイするとは思っていなかったと日野皓正が言っていました．プロのミュージシャンとして，こんなに成長していたとは思わなかったとも．

日野皓正の演奏は69歳とは到底思えない程，エネルギッシュでした．

しかも，若い時にやっていた8ビート系のフュージョン系と，伝統の4ビート系，そして，ラップまで取り入れる．前衛系とスタンダード系を織り交ぜた，意欲的な構成．

日野賢二以外は，昨年と同じメンバーです．しかしステージ内容は大きく異なりました．日野賢二をフィーチャーしています．

私，高校生の頃から，当時流行っていた日野皓正のフュージョン系ジャズも，最近のフォービートジャズも聴いています．

日野皓正は大部前からフュージョン系をやらなくなっていたのですが，目の前で聞けてとても嬉しく思いました．マイルス・デイヴィスが後期に電子化しましたが，あれを日野親子が進化させているという感じ．ミュートは使わないけど．

皓正も賢二も，同じステージに立つことはほとんど考えていなかったようです．それが，同じステージに立つようになった．互いに，そして，若いレギュラーバンドの腕利きミュージシャン仲間にリスペクトを払いつつ．

古今東西，世界クラスのミュージシャンで，音楽ジャンルを問わず，親子で最先端の音楽を繰り広げた例はあまり多くはないと思います．日野皓正は子供の頃から，好きにやれよと，放って置いたと言っていました．それがひょんなことから，同じステージに立つことになったらしい．日野賢二，44歳．見た目は30歳代前半です．69歳と44歳が，少し照れくささをにじませながら，未踏の音楽に立ち向かっていく．この幸福な時間に立ち会えた子を嬉しく思いました．

日野皓正の演奏は69歳とは到底思えない程，エネルギッシュでした．しかも，若い時にやっていた8ビート系のフュージョン系と，伝統の4ビート系，そして，ラップまで取り入れる．前衛系とスタンダード系を織り交ぜた，意欲的な構成．日野賢二以外は，昨年と同じメンバーです．しかしステージ内容は大きく異なりました．明らかに日野賢二をフィーチャーしています．私，高校生の頃から，当時流行っていた日野皓正のフュージョン系ジャズを永らく聴いていました．大部前からフュージョン系をやらなくなっていたのですが，目の前で聞けてとても嬉しく思いました．マイルス・デイヴィスが後期に電子化しましたが，あれを日野親子が進化させているという感じ．ミュートは使わないけど．