「生きてりゃいいさ」 by 加藤登紀子&河島英五

 不思議なことに,バブル崩壊,デフレ,そしていくつかの震災を体験した現代よりも,右肩上がりだった昭和の時代,高度成長時代の方が,生きる,死ぬをダイレクトに扱った歌が多かったように思います.社会全体が上昇志向を持っていたから,それとのバランス,それがもたらす歪みが歌われたのでしょうね.戦争の余韻が残り,右肩上がりながら,未知の世界に突入していく漠然とした不安感,不安の予感があったのかもしれません.

 私が大学で音楽系サークルに入って,歌のうまい先輩に教えもらった曲の一つ.「生きてりゃいいさ」.作詞・作曲は故 河島英五.歌詞はこちら

 実はこの曲は加藤登紀子に楽曲提供されたもの.加藤登紀子が1979年にシングルレコードA面曲として発表.

 河島英五も1980年にシングルレコード「旅のわすれもの」のB面曲としてセルフカバーしています.